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心筋焼灼術

頻脈性不整脈の発生源にカテーテルを通して高周波エネルギーなどを加えて破壊し、その不整脈を根治させるカテーテルアブレーション療法は1980年代の初頭に行われはじめました。

その後、高周波エネルギーの導入、種々の専用カテーテルの開発などにより90年代に入って飛躍的に普及しました。

現在では細動を除くほとんどの頻脈性不整脈が対象となっており、特に上室性頻脈性不整脈では第一選択の一つと言えるまでの地位を確立しています。

房室副伝導路(WPW症候群なども含む)に対するアブレーション治療の成功率は95%を越えており、重篤な合併症の発生率も低いことから薬物治療と並んで第一選択の治療法となっています。

房室結節回帰性頻拍では主として遅伝導路のアブレーション治療が行われており、概ね良好な成績が報告されていますが、正常房室伝導路に近いため房室伝導障害の発生は皆無とはいえません。

通常型心房粗動は右心房内を興奮が大きく回るもので、三尖弁輪と下大静脈を結ぶような線状焼灼で頻拍回路を切断することで根治可能です。

特発性心室頻拍は心筋梗塞や拡張型心筋症などがなく機能が正常な心臓に発生する頻拍で、高い成功率でアブレーション治療が可能です。

しかし拡張型心筋症、陳旧性心筋梗塞などが合併する頻拍は、心筋の傷みが強いため従来のカテーテル・高周波通電システムでは高い有効率が得られませんでした。

最近ではカテーテル先端を食塩水などで冷やしながら高周波通電を行うことでより有効にエネルギーを与える新しいシステムが開発されており、心筋梗塞などで傷んだ心筋でも充分な焼灼効果が得られると期待されています。