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ICD(植え込み型除細動器)

心室細動や薬物治療が無効な心室頻拍では強い直流電流を短時間心臓に流すことによって異常な興奮を停止させる電気ショック治療が行われています。

この電気ショック治療は非常に有効な治療法ですが、実際には救急医療の現場で複数の医療スタッフがいないと実施することができませんでした。

その問題を解決するため1960年代から自動的に心室細動を感知し電気ショックを与える装置の開発が行われました。

当初は単純な電気ショックを与えるだけの装置でしたが、最近の装置は改良され、心室頻拍の場合はより患者さんの負担が少ないペーシング治療(繰り返し弱い電気刺激を加える)を行い、それが無効の場合のみ電気ショック治療を行うようなものとなっています。

また装置が小型化し、ペースメーカーと同じような手術で前胸部に装置本体を埋め込むことが可能となっています。このICDは装置内のコンピューターが不整脈を監視してくれるわけですが、コンピューターの誤診断による電気ショック治療が行われることがあるのが最大の問題点です。

その場合患者さんは意識がはっきりした状態で電気ショックを受けることになり非常に苦痛です。

そのため誤診断を避けるためのコンピュータープログラムの開発や心房に診断効率を上げるためのリード線を植え込むなどがされていますが未だ数%の患者さんが誤作動による電気ショックを経験されるようです。