部長: 平山篤志 循環器科(心臓センター)

大阪警察病院心臓センターは、1978年(昭和53年)に開設されて以来、24年にわたって心臓病の急性から慢性におけるすべての疾患の治療を行なうことを目標としてまいりました。この間に、我が国における生活習慣の欧米化を反映して虚血性心疾患をはじめとする心疾患が急増し、死因として二番目になり今後もこの傾向は続くと考えられます。その増加とともに、治療法も進化し、センター開設時には20%以上であった急性心筋梗塞の院内死亡率も現在では、5%程度と世界水準に達しています。この治療成績の向上には、個々の医師の研鑽だけでなく、コメディカルやパラメディカルを含めたチーム医療を実践の成果です。
  われわれは、一人一人の患者様をチームとして治療するという体制をとっております。治療にあたっても個々の判断でなく、総合した知識と経験を生かしたチームとしての判断を行ない、さらに個々の患者様にとって最もよい治療の選択肢は何かを説明をし、納得ゆく選択を患者様に選んでいただく、つまりInformed Consent (説明と同意)に基づいた治療を行なっております。
  今回、一人でも多くの方に心臓疾患を知っていただき、最新の治療の進歩を感じていただくことが、心臓疾患での死亡率を低下させることにつながることになると、こうして大阪警察病院心臓センターのホームページを作成しました。どうか、読まれて少しでも御自分の症状に一致することがあれば、手遅れにならないうちに大阪警察病院心臓センターを受診していただければ幸いです

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外来は、月曜日から土曜日まで毎日2~3人の医師があらゆる心疾患に対応できるように外来を行っています。
しかし、心臓病はおこった時が救急かつ迅速な対応を必要とするため、24時間で休日・昼夜を問わず診療可能な体制も整っています。
さらに、心臓血管外科、臨床工学科、放射線科、看護部との協力体制で何時いかなる病状にも対応できる体制が整っています。

副院長: 児玉和久

内科学会認定医、循環器専門医
集中治療専門医
Fellow of American College of Cardiology (FACC)
Fellow of American Heart Association (FAHA)
Fellow of the Society of Angiograpahy & Coronary Intervention (FSACI)
Fellow of Japanese College of Cardiology

部長: 平山篤志

内科学会認定医、循環器専門医
集中治療専門医
Fellow of American College of Cardiology (FACC)
Fellow of the Society of Angiograpahy & Coronary Intervention (FSACI)
Fellow of Japanese College of Cardiology

 

 副医長: 上田恭敬

内科学会認定医、循環器専門医

副医長: 奥山裕司

内科学会認定医、循環器専門医

副医長: 鷹野 譲

内科学会認定医、循環器専門医

医員: 小松 誠、 竹田義治

医学博士

研修医: 溝手 勇、 宇佐美雅也、 岡 嵩史


説明室

説明図やビデオなどを使用し患者さんやご家族の方にわかりやすい説明を心がけています。

昭和53年の心臓センター設立以来、約24年が経過しています。この間一貫して患者様に心臓病における最先端の治療を提供しております。
心臓疾患においては、ここ数十年の間に生活習慣の欧米化が進行すると共に疾病構造が変化し、虚血性心疾患が主体となっています。

虚血性心疾患の予後を規定するのは、急性心筋梗塞や不安定狭心症、虚血性突然死と総称される急性冠症候群の発症で、これに対しては救命だけでなくその後の生活質を考慮した治療を行なっております。
急性冠症候群の発症は予測できないため、24時間で最高の医療を受けられるような体制をとっています。

その中でも、最も予後不良な心原性ショックに対しても心臓血管外科や臨床工学科と連携したチーム医療で高い救命率を得ています。
さらに、発症の機序を個々の患者で血管内超音波法や血管内視鏡によって明らかにした上で、それぞれの患者様に応じた再発防止を考えたテーラーメイド医療を展開しています。

また、入院に伴う筋力の低下が心負荷を増大させ社会復帰を遅延させることから、早期に心臓リハビリテーションを取り入れ、退院後も再発防止に向けた運動療法を行っています。

虚血性心疾患治療では中心的な役割を果たしている、経皮的冠動脈形成術においては、これまでのバルーン(POBA)だけでなく、アテレクトミー、ロータブレーターといった最新のデバイスを使用で、あらゆる病変に対する治療が可能です。 年約300例の症例数を経験しています。

我々の形成術におけるモットーは、不要なインターベンションをさけるために客観的な虚血所見を明らかにし、虚血の解除だけでなく、予後と生活質の向上を考慮したインターベンションです。

そのために、運動負荷試験、運動負荷RI心筋シンチグラフィー、さらにはドブタミン負荷心エコーといった様々な負荷試験を実施するだけでなく、常にインターベンションの結果をレビューして我々独自の治療実績に基づいた医療を展開してます。

不整脈は、すべての人にあるといっても過言ではない心臓病です。カテーテルを用いた電気生理学的検査の発達によって様々な不整脈の発生機序が明らかとなり、それに対する治療戦略も変化しています。

徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療は基本的な治療ですが、初期の頃から単に植え込むだけでなく、病因・病態、さらに心機能を考慮して患者様に応じたペースメーカーを植え込んでいます。
頻脈性不整脈であるWPW症候群や房室回帰性頻拍に対しては、90年以来積極的に心筋電気焼灼術を施行しています。

これらの回帰性頻拍の成功率は95%以上ですが、新しいマッピングシステムで心房粗動・細動の心筋焼灼術を行なっています。
致死的不整脈である心室頻拍に対しても積極的に予後を改善することから植え込み型除細動器治療を行っています。

このように虚血性心疾患、不整脈疾患だけでなく種々の原因で増え続ける心不全に対しても急性期に補助循環を用いた治療を行える体制で、外来での生活指導を含めたきめ細かい治療を行っているのが大阪警察病院病院心臓センターです。