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RI

心臓核医学(RI)とは心臓の画像診断の一つで、心臓の筋肉(心筋)の状態についての非常にくわしい情報を得ることができる検査法です。
特に心筋梗塞、狭心症といった病気について、3本ある心臓を栄養する冠動脈のどれが、どれくらい障害されているかなどについて予想することができます。

症状がないのに冠動脈が狭くなって心臓の筋肉に血液が十分届かないという早期の状態を発見することもできます。

また糖尿病をお持ちの方は心筋梗塞、狭心症といった病気の症状が出にくいことがよくあり、診断が遅れがちです。

このような場合についても心臓核医学では異常を発見し、対策を立てることができます。

 当院では心臓核医学検査は原則として予約制ですが、急性心筋梗塞の疑いのある患者様、不安定狭心症の患者様については、受診された当日に緊急で検査を行い、病気のごく早い段階での病状を心臓核医学によって評価することも可能です。

当科で行っている心臓核医学検査は下の通りです。

(1) 201Tl (タリウム) 運動負荷心筋シンチグラフィー 

動脈硬化によって冠動脈が狭くなってくると、まず、階段をのぼったときなど体を動かしたときに胸の痛みや圧迫感が出てきます。

そのような運動と似た状態を検査中につくり出し、調べるのが運動負荷検査です。

「運動負荷検査の写真」

 この検査はエルゴメーターという自転車による運動を行っていただき、運動負荷時の心筋の状態と、その後約3時間後の安静時の心筋の状態を比較し、その際の症状、心電図の変化とあわせて心筋の血流の状態を比較、評価できます。

「撮像中の写真」

*これらの写真は患者様の了解を得て撮影しています。

 (2) 201Tl (タリウム) 薬剤負荷心筋シンチグラフィー 

薬剤負荷とは、例えば、腰や膝、足が思わしくないなど、エルゴメーターによる運動がむつかしい患者様に、薬剤により一時的に運動負荷に似た状態を起こすことで心筋の血流評価をする検査です。

当科ではATPという薬を使っています。効果は一時的で長く続くことはありませんが、このお薬は喘息をお持ちの患者様には使うことができません。

当科では(1)及び(2)について年間約1700例と非常に多くの方々に行っています。

(3) 201Tc (テクネシウム) 安静心筋シンチグラフィー  

急に胸がしめつけられる感じがあり、何時間も続いた、何日も前から毎日胸の痛みが起こるようになってきた、ということで受診され、緊急入院になる場合があります。この場合、急性心筋梗塞や不安定狭心症の可能性があり、場合によっては緊急に心臓の血管である冠動脈を心臓カテーテル検査で造影し、風船治療により閉塞した冠動脈を広げる必要がある場合があります。
その際に心筋の血流の状態、やられた筋肉が風船治療(PTCA)でどれだけ助かるのか、緊急に行う201Tc (テクネシウム) 安静心筋シンチグラフィーで詳しく評価することができます。実施できる施設はごく限られており、当科では平成9年9月より緊急201Tc (テクネシウム) 安静心筋シンチグラフィーを行っています。 (4)そのほか  そのほか心筋交感神経の機能をみる123I-MIBGシンチグラフィーや脂肪酸代謝の程度を評価する123I-BMIPPシンチグラフィーについても行っています。心臓核医学検査は、緊急例以外はすべて予約制で、申し込みよりほぼ一ヶ月以内で受けることができます。運動負荷・薬剤負荷の心筋シンチの場合、撮影は午前と午後の二回で午後三時には終了します。